友哉はテラス席のあるレストランでカラスミのペペロンチーノを食べた。
 社会からはじき出された感覚のストレスを感じる。もう辺りは暗くなっているが、クレナイタウンには活気と華やかさがあった。
 利恵のセックスでは心身ともに回復したが、都内を車で走ってきて、ストレスの疲れが出た。トキから与えられた力は友哉の精神になんの変化も与えていない。
「動植物の生薬の中に、少しはストレスに効くやつはなかったのかなあ」
と独り言を口にする。リングの光だけで、そのストレスを拭うことはできるが、少し渋滞に疲れただけでイチイチ、魔法のような力を使うのも躊躇する。テーブルの上にあるコーヒーで十分だと思った。