トラブルが続いて疲れたのか、声に張りがない。ゆう子はバスルームに向かう途中、
「あんたは顔の血を拭いてから帰って」
と、芸能界の後輩を睨み付け、タオルを投げつけた。松本涼子は、ゆう子が怖いのか、少し顔をこわばらせた。タオルは涼子の顔には当たらなかったが、お腹のあたりに飛んできていた。
「ゆう子、この子から見たら、おまえは芸能界の大御所みたいなもんだから、そんなにきつく言うな」