友哉が注意をすると、涼子は少しほっとしたのか静かに息を吐きだした。ところがゆう子が、
「大御所? わたし、昭和生まれの大女優じゃないよ。歳も八つくらいしか離れてないし、局で会ったことあるのかな。わたしは知らないから挨拶もないんじゃないの」
と、あからさまに不機嫌に言う。すると、今度は涼子が顔色を変えた。
「ちゃんと挨拶しています。いつも奥原さんからも話しかけてくれてるじゃないですか」
「そっか。ごめんね。覚えてなくて」