「女がかっこよく決めている様子。恋愛の駆け引きに酔い痴れて、テラス席で初夏の風にあたり、黒髪を揺らす」
「だから、惨めに落ちたっての!」
「でかい声を出すな」
 少しの間、睨み合ったが、涼子が首を傾げながらゆう子の部屋を見回した。
「なんてこった」
 ポツリと言う。友哉が黙っていると、