友哉が真顔でそう言うと、涼子は大きく息を吐き出し、
「改めて話がしたい」
と言った。跳ね上がっていた声は鎮まったが、表情は太々しいままだ。
「話? 公園にも話に来たのか」
「散歩」
「俺を見つけて大喜びだったが」
「散歩」
 また、同じ台詞を言う。友哉が彼女を見放すように難詰をやめ、その美しい瞳を見るのもやめ、視線をキッチンの一角に投じた。