「忙しのよ、アイドルは」
と言った。
 ゆう子がバスルームから出てきて、涼子は少し友哉から離れた。
「まだいたの?」
 水気のついた肌を露わにしたゆう子が声をあげた。バスタオルだけだった。
「鞄も財布も忘れてきたってさ」
「なんでも貸してあげるよ。タクシーも呼ぶから、邪魔しないで」