エントランスには、まだタクシーは到着していなかった。
「大人になったって、わたしに言わない方がいいよ」
 意味深なセリフに、友哉は、
「じゃあ、まだ子供でいいよ」
 彼にしては珍しく落ち着きなく言った。
「わたしの処女を奪っておいて?」
「え? そんなことはしてないぞ」