line体が軽い。
 一か月ほど前まで、車椅子だった。リハビリを続ければ少しずつ歩けるようになると医師から言われていたが、杖は一生手放せないかも知れないとも言われた。スポーツもセックスももしかすると車の運転もdots。何もかもできなくなり絶望していた。それが、今は体のどこも痛くないばかりか、奇妙に軽い。空を飛びそうな感覚だった。
 しかし、友哉は安直に喜んではいなかった。
 神妙な顔で、息を殺して座っていた。急に不安になり、新聞の野球の記事は頭の中に入らず、新聞を椅子の上に捨てるように置いた。