「分かった。俺を怒らせる作戦だな。前、付き合っていた女の得意技だった。だけど、君は女じゃない。作戦の意図を訊こう」
「女がいなくなって腰抜けになった友哉様をどうするか。まずはそれが先決だと今、考えています」
「蝉の抜け殻、腑抜け、腰抜けdots。もう一度、悪態を吐いたら殴る。きっと、君の魔法か何かで俺がやられるんだろうけどな」
「ボクシングをやっていたようなので、私が負けます。では雑談をしましょう。私の世界では事情があって格闘ができません。それにも興味がないと思いますが、私から聞きます。ボクシングはなんのためにやっていましたか」