「いいことを聞いてくれた」
 友哉が声を少し上げたのを見て、トキが思慮深い目付きで彼を見た。
「太らないために筋肉を付けようとしていたんだ。それがふと、なんのためにボクシングの練習をしているのか分からなくなって、モヤモヤするんだ。しかもdots
 友哉が言葉を一度、言葉を止め、唾液を飲み込んだ。
「ボクシングを始めたら、目付きが悪くなったのかなあ。よくケンカに巻き込まれるんだ。だから、やめようかどうか迷っていた」
「ダイエットと筋肉のためにボクシングを始めたのに、ケンカのために練習しているようで気持ち悪い状態ですね」