友哉は、スパイ映画にあるようなそのビジネスの話を大雑把に聞いた最初は難色を示したが、さらに現金の報酬もあることを聞き、トキを見ながら生返事で了解していた。現実味がなく、冗談かも知れないと思ったが、動かなかった足は急に元通り、動くようになり、部屋にあったモデルガンを彼に渡すと、トキに頼まれた買い物をしている間にそのモデルガンが部屋に置かれていて、重さが変わっていた。少し軽くなっていて、右手に吸い付くように収まり、とても手に馴染んだ。
「久しぶりに銀座を歩いた。感動したよ。金持ちからもらった指輪やブランド鞄を質に売ってるホステスを見てね」
「それは感動なのですか」