「それは何かの間違いだ。おまえのような正常な目をした優しい顔の男が、世界を支配できるはずがない。スターリンやヒトラーと比べたら、まるでモラリストの顔だ。妙な嘘を言うな。足が治ったことでその薬を使った科学者だとは信じる。大手製薬会社を出し抜いたどこかの研究者が、アメリカからやってきたわけだ。俺を騙せると思うなよ。結局、CIAから追われている君が、僕を助けてほしいっていうオチじゃないのか」
「良かった。まるで的外れですが、その調子でずっとお願いします。ただし…
 トキは真顔になって、