「当然です。しかし、友哉様がディズニーシーという行楽地に一緒に行った女性。きっと、男からもらった物品を売らない女性ですね。彼女よりも美しい方は滅多にいませんが、それでもよろしいですか」
「秘書と元カノを比べるわけないだろう。それに、美女が多い時代だ。あいつよりも美人もたくさんいる」
「確かに、美しい女性が多いですね。我々の時代とは違います」
 トキは遠くを見ながらそんな言葉を作ったが、辺りが暗くなってきて、
「そろそろ、彼女と交渉してきていいでしょうか」
と言い、手にしたスマートフォンのような機械を見ながら、マンションのベランダに向かった。そして友哉の返事を待たずに、消えた。水が蒸発するように夜の闇に姿を消失したのだった。