「分かってる。男性の本能は怖いね。それにしても回復が早い。涼子ちゃんはなにをしたの?」
「手を握って歌を唄ってくれた」
「そうか。歌手らしい」
「強烈な女だ。あいつ、なんでここにいるんだ」
 テーブルの上のボールペンをちらりと見る。
「わたしが呼んだの」
「別の意味で血圧が上がった」
「なんだそりゃ」