その時、手術室から医師が出てきた。
 晴香は助からなかった。
 ゆう子が小さな悲鳴を上げ、涼子は言葉を失っていた。
「出血が多かったことによるショックで、臓器には損傷はなかったのですがdots。銃弾でも切り傷でもなくdotsいったいdots
 執刀医の医師はそう説明して友哉の顔を見た。友哉が、「そうですか」とだけ言って、娘の顔を見ていたら、看護師と手術室係りの女性を残し、医師たちは立ち去る。看護師が晴香が乗っているストレッチャーを動かそうとしたのを友哉が止めた。