「あなたも!」
 涼子に向かって叫んだ。
 涼子はさっと友哉の手を握り、耳元に唇を寄せて、「またキスすれば晴香も起き上がるの?」と友哉に訊いた。友哉が頷いたのを見て、ゆう子に聞こえないように、「晴香が邪魔なくらい、いつでも二人きりになりたかった。わたし子供じゃないのに、どうして抱いてくれなかったの」と言い、涙を必死にこらえていた。