「だけど、晴香、生き返って!」と、目を閉じて絞り出すように言った。そして友哉の耳たぶにkissをした。
 すると、晴香の体が動き、呼吸をする音も聞こえてきた。看護師たちが声を上げた。
「ICUに運ぶんだ」
 慌てて戻ってきた医師が怒鳴るように叫んだ。
 友哉は廊下の壁にもたれかかるようにして、そのまま崩れ落ちた。ゆう子が思わず背中を擦った。
「ガーナラを与えた。女は数時間で排出されてしまうが、その間に標準治療すれば助かる」