「分かった。だけど、着いたら絶対に意識を失うのにどうやって犯人と戦うの?」
 話を聞いていた桜井が、「俺にはついていけない」と、真顔で言った。
 だが、「俺の上着のポケットにいいものがある」と、彼は友哉が座っている椅子の背もたれにかかっている自分の背広を見た。
 友哉が桜井の上着の内ポケットをまさぐると、四角い形の小さな機械が出てきた。
「金の交渉をしても、釣り上げていくために一人ずつ殺されるだろうからな」
 そう指摘する桜井。