リチャードと春香をそう脅し、ジェイクはトイレに向かった。トイレの扉の前からは店内も覗けて、それほど距離はなく北島春香が自分だけ、逃げることはできなかった。
「春香さん、この男がトイレのドアを開けたら爆発するから伏せて。リチャードにもそう合図して」
 利恵が日本語で言った。利恵の震える声に春香は緊張感を露わにし、身構えた。
 ジェイクがトイレのドアを開けた。若い女の排泄を見られると思ったのか顔が上気している。