警察官にそう言い、トイレの入口の辺りで倒れている友哉を見た。そして友哉に近寄り、そっと愛でるように口づけをした。
「彼は彼女の恋人の男だ。裏口から入ってトイレに隠れていたのか。ああ、奇跡だ」
 リチャードは、利恵を神様を見るような顔で見ていた。警察官たちも絶句して、お互いが目を合わせていた。