俳優のリチャードギアに似たマスターが、「やあ、日本人の旦那さん」と言って、友哉を笑顔で迎えた。
「夕方には、利恵という子がきたが、昨日から出たり入ったり慌ただしいグループだ」
 勝手にビールをグラスに注いで、カウンターに座った友哉に、「日本のビールだ。日本人がテロから救われて乾杯」と、英語で言った。
「ありがとう。この店はジャズbarなのに、なぜ『ノイズ』なんだい?」