桜井真一は喜多川晴香の旧姓が「佐々木」だと調べた上で、成田空港にきていた。
「佐々木にいろいろ聞きたいが、とりあえず関係者からあたるか」、と考えていたのだ。
lineロスからの130便。十六歳の女の子か。そんなにいないから分かるだろう。
 桜井は手荷物を受け取るフロアから出てきた赤いニットにスリムジーンズを穿いた女の子に目を向けた。幼い顔立ちや身長から察するに高校生くらいで、他にそれらしき女の子はいなかった。