現われたのは晴香の先輩、北島春香だった。利恵は仰天して思わず立ち上がったが、マスターは、何事もない顔で、「ほら、俺の作戦はすごいだろ」と、胸を張ってみせた。
「ああ、この前、ササハdots晴香のお父さんと一緒にいたひと。どうかしましたか」
 利恵はとっさに彼女の手を握った。
「出ないで。行かないで」
「はあ? 学校に戻りたいんだけど」