利恵はすぐにリチャードにカクテルを頼んだ。しかもマティーニだった。
 酔わせて足止めさせる作戦だ。そして、ゆう子に電話をした。
「え? お店に入ってきたの? じゃあ、もう仕事は半分終わったね」
 ゆう子もとても驚いていた。すぐに大学にいる友哉に伝えると言って、電話を切った。
「こんなの飲んだら学校に行けなくなる」
「まあ、いいじゃない。一緒に飲みましょう。あとで、晴香ちゃんのお父さんも来るから」