「女がいないとだよ。わたしが一緒に行って、利恵ちゃんはバーで北島春香さんを保護しておく。それしかないよ」
 友哉はゆう子の言葉に答えない。無言だった。
 北島春香をバーで守っていても、多くの学生が犠牲になってしまう。きっと、今、友哉の目の前には学生たちが大勢いるのだ。ゆう子は、友哉のそんな迷いが分かったのか。
「なんで急に他人に優しくなるの、矛盾男! また、娘を泣かせるつもりなの!」