「金? いくらだ」
「その日本人女性の夫は作家で、後でやってくる友人は日本のアクトレスだ。いくらでも出せる」
 早口でまくしたてた。友哉は夫ではないが、リチャードが適当に話を作ったのだ。利恵はそれに乗らないといけなかった。
 ジェイクが利恵の顔を見た。利恵は、
「300万ドルでもあるわ。夫は日本のお金持ちよ」