その独り言も、涼子から離れたゆう子には聞こえていなかった。
 処置室のベッドに寝ている友哉。
 力なく、無防備だ。
「ねえ、あなたdots
 涼子が、寝ている友哉に顔を寄せて、手を握った。口調は急に穏やかになった。夫に声をかけたようにも聞こえる。しかし、まるで友哉を呪い殺すような目色だ。瞬きすらせず、友哉の顔を見ていて、しかしどこか気品がある。