「今日の利恵との飲み会に、松本涼子を呼ぶ予定はあるか」
「え? ないよ。AZの話とかしたいから誰も呼ばない」
「分かった。ゆっくりしていてくれ」
 友哉は通信を切って、目の前のサラリーマンに視線を向けた。魂が抜けたような顔をしているが、さかんに、胸の内ポケットを気にする様子を見せている。
「誘導尋問には乗らない」