「晴香はもう大人だ。俺が死んでも困る子供はいない。愛してくれている女も親もいない。つまり俺は死ぬのが怖くない。どうだ。俺と戦えるか」
 信号で停止したら、ポルシェの助手席に男が突然現われた。まさに、いつの間にか座っていた。そして銀色のスーツを着ていた。
「友哉様、ま、参りました」
 友哉の右手にPPKが握られていて、男の腹をねじ込むように銃口が押している。男は目を剥いていた。