交差点を渡っているサラリーマンの男に視線を投げた。
「彼はあの後、地下鉄の階段を下りていくが、この交差点と地下鉄が同じだと思っている。あっちはdots
 今度は雑居ビルに入る宅配便の男を見た。
「雑居ビルが安全だと思っている。手前の歩道から精神状態に変化はない。なんの躊躇もなく、ビルの階段に入っていった。だが、雑居ビルの三階は暴力団の事務所だ」
 トキの仲間が、目を凝らして見た。