「正面に座ったら、ちらって見せてあげる」
「その台詞は、律子も若い頃に言った」
「あらー、もうときめかないってこと? わたし、女子高生よ」
 高校一年の初夏。涼子はアイドルデビューが決まったばかりで、まさに美少女のピークだった。そして、友哉とは父親公認の恋仲に発展していたのだ。
「鬼嫁に、敬語で背中を流して、ペコペコしてる友哉先生」
「覗いたのか」