「こういう男が好きなくせに。強くて守ってくれて、それでいて、わたしには暴力は振るわない。すぐに裏返るような媚びた笑顔は作らない男。そして才覚ある男」
「なに、自慢してんの」
「でも今のはやり過ぎか」
 友哉が頭を掻いて、まさに真っ二つに割れた墓石を見た。
「普通、別れるよ。絶対に暴力を振るわない男だって、お父さんが言っていたけど、器物破損は繰り返しているもん。この前もレストランのお皿dots