「人気のないところってことですかね」
「そうでしょうね」
「それよりも佐々木先生。あれ、器物破損罪ですが」
「自分の家の墓ですよ」
 友哉が律子の壊れた墓石を見た。
「怒っているようでいてクール」
 と涼子が言った。友哉の表情が鬼の形相というわけではなく、不良ごっこを楽しんだ少年のようで、そして急に笑い出した。