「熱なんかないよ。冷房負けもしてない」
「うなされていたからね。熱があるかストレスかもしれないと思ったんだ。それにしても、利恵の利は利用の利じゃなかったんだ。加賀百万石って呟いていたぞ」
「マジで?」
 利恵がカップを持ったまま、自分にうんざりした顔を作った。
「そんなに寝言を言うなんて」