テロリストの銃弾は友哉の胸に命中し、友哉のからの赤い光線は男の肩をかすめただけだった。
line心が乱れた。敵の銃を撃ち落としてくれなかった。
 友哉は愕然とした。広島と長崎を小ばかにされたからか、錯乱した子供のケンカのような撃ち方をしていた。から発射された赤い光線は、どこか迷ったような飛び方をしていた。テロリストの肩をかすめた後、空中でカーブを描き、またテロリストに向かったが、途中で弱々しく消失した。