「トキがdots日本人が未来の世界では一番偉いのか」
「今でもノーベル賞、取りまくってるじゃん」
 ゆう子が楽しそうな顔をした。会話が面白いようだ。
「わたしたちしかできない話だね」
 やはりそう言う。しかし、急に顔を曇らせて胸を擦り出した。パニック障害だろうか。
「ペラペラ喋るからだよ。落ち着いて、たまに深呼吸をしていないとだめだ」
 友哉がそう言って背中を擦ると、ゆう子はとても幸せそうな顔を見せた。