「俺はブスは抱けない」
「だから、わたしがいないとだめなんだ」
 友哉の正直な言葉に感化された、なんとなく呟いた言葉だった。
 自惚れていると言いたいが、ゆう子はまさに絶世の美女だった。
 戦国時代に武将の妻で「だし」という女がいたらしく、後にいろんな表現で美女であることを褒められていたが、きっと、奥原ゆう子も次の時代で、そう讃えられる美女だった。
「まさか、転送されたり、この指輪を使って誰かのケガや病気を治したりして疲れても、君が傍にいて、触ったりセックスをしたりしたら早く回復するっとことか」